自分の思考をコントロールする

メンタルヘルス

今日、母が入院している病院から連絡があり、母の状態が芳しくないとの知らせを受けました。    母は約8年前に脳出血で倒れ、それ以来病院で療養を続けています。その前までは一緒に暮らしており、母が視覚障害を抱えていたこともあり、私は外出や通院の際には必ず付き添っていました。    私は40歳で独身、弟が二人いますが、彼らはそれぞれ家庭を持ち、独立しています。母の世話をすることが私の役割と感じ、その役割が私の「人間としての価値」だと思い込んでいたところがあります。

振り返ってみると、母の介護やサポートを通して得ていた自己肯定感が、いつの間にか私の存在意義そのものになってしまっていたことに気づきました。「自分がやらなければ、誰がやるのか?」という思いが強くなり、母のために生きることが私の人生の中心になっていたのです。しかし、今回の連絡を受けて、「母がいなくなったら、私はどうなるのだろう?」という漠然とした不安が心に広がりました。

孤独と向き合う

母が8年間入院生活を送っている間、私は独り暮らしを続けてきました。しかし、母が亡くなった後のことを考えると、弟2人が独立しているため、私だけが一人取り残されるのではないかという恐れがよぎりました。「独りぼっちで生きていく意味はあるのだろうか?」と、孤独や無価値感に苛まれました。

幸いなことに、私は以前からメンタルヘルスについて学び始めていたことで、自分の思考パターンが偏っていることに気づくことができました。母が亡くなったとしても、それは「母の最期」という事実に過ぎず、私自身の価値や人生そのものに影響を与えるものではないと、冷静に受け止めることができたのです。

思考をコントロールするための方法

思考をコントロールするためには、まず自分がどのような考え方にとらわれているかを認識することが重要です。私は、母の世話をすることが自分の価値だと信じていた思考に気づくまで時間がかかりましたが、以下のステップを実践することで、少しずつその思考をコントロールできるようになると分かりました。

1. 客観的に自分を見つめる

感情に流されず、今の自分がどのように感じ、どのような思考をしているのかを一歩引いて観察することが大切です。私は、「母の面倒をみなければならない」という強迫的な思考に固執していましたが、それを意識的に観察することで、その考えに支配されすぎていた自分に気づくことができました。

2. 思考のフレームを変える

思考の枠組みを変えることも有効です。「母の面倒を見ることが私の価値」という考え方ではなく、「母を支えつつも、自分自身も大切にする」という新しいフレームに切り替えることで、自己価値を他の面でも見出せるようになりました。

3. 瞑想やリラクゼーションを取り入れる

心をリセットし、頭の中の雑念を一旦手放す時間を持つことも有効です。気分転換を意識的にすることが大切だと思います。

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