看護師を辞めたいときは

看護師の仕事

看護師の仕事は、肉体的にも精神的にも厳しい瞬間が多々あります。

毎日、患者さんの痛みや苦しみを理解し、支えることに全力を注いでいる中で、私たち自身も疲れてしまうことがあるのではないでしょうか。

医療ドラマでは、看護師が病と闘う患者さんと真剣に向き合う姿が描かれています。

しかし、実際の現場では、そんな美しい瞬間は滅多に訪れません。人手不足が深刻で、同僚同士の助け合いもままならない中で、心が折れそうになることも少なくありません。

追い込まれる看護師たち

多くの病院やクリニックでは、看護師たちが疲弊しており、新人スタッフがこのような厳しい環境に放り込まれることがよくあります。

先輩も後輩も共に成長したいと思っているのに、どちらも追い込まれてしまうのです。

管理職は、相談に乗ってくれることはあっても、根本的な問題を解決することは難しい場合が多いです。離職率を下げるために引き留めてくることはありますが、それは本人の気持ちを理解しているというより、自身の評価を気にしてのことが多いのです。

看護師のメンタルケア不足

感情労働だと言われる看護職ですが、そのメンタルヘルスを支援するシステムが充実していないのが現状です。

私は看護師を続ける中で、長時間の勤務や人手不足によるプレッシャー、患者さんのケアに対する責任感から、心が重く感じることが増えてきました。睡眠が浅くなり、些細なことで涙が出たり、仕事に向かうのが辛く感じることもありました。

自分の精神的疲労に限界を感じ、心療内科に行ってみたり、認知行動療法を学んでみたりしています。

この経験を通じて、看護師として心の健康を保つことが何より重要だと実感しています。

特に新人の時には、仕事にも社会人という立場にも慣れす、自分のメンタルヘルスの危うさに築くことすら出来ない可能性があります。

新人看護師が陥りやすい苦悩の原因を挙げてみました。

思い当たる内容がある場合は、自分の心が疲れていないか気にかけてあげてください。

 

新人看護師が挫折する5つのポイント

  • 人手不足の中での業務負担
    施設の人手不足により、一人あたりの業務が過剰になり、プレッシャーを感じることが多いです。
  • 教育体制の不備
    教育体制が整っていない場合、新人さんは求めるサポートが得られず、孤独感を感じることがあります。
  • コミュニケーション不足
    同僚・先輩とのコミュニケーションが不足していると、助け合いの精神が薄れ、孤立してしまうことがあります。
  • 期待とのギャップ
    実際の業務が想像していたものと異なる場合、理想とのギャップに苦しむことがあります。
  • 感情的な負担
    患者さんの痛みや苦しみを直に受け止めることで、感情的に疲れ果ててしまうことがあります。

 

辛かったら仕事は休んでもいいんです

心療内科での診断書をもらって休むことは、時には必要な選択です。私たちは、自分の心と体を大切にすることを優先すべきです。

布団にくるまって、寝たいだけ寝て、食べたいものを食べる時間が必要です。

社会的なプレッシャーや、同期の頑張りに対して不安を感じることもあるでしょう。

しかし、新人教育に関わってきた経験から、看護師1・2年目の差はすぐに取り戻せることがわかります。その後、数年看護師をしていたら、その差はほとんど無くなると思います。

 

選択肢は無数にある

患者さんにとって代わりの看護師は無数にいますが、あなた自身の体や心は、どこを探しても一つしかありません。あなたが担当しなけれべ医療を受けることができない、といった患者さんもいません。だからこそ、特定の職場や診療科にこだわる必要はないのです。

国家資格を取得したのですから、そのメリットを最大限に活かして、自分自身を大切にする選択をしましょう。

 

疲れていると思考が歪みがち

看護師のメンタルサポートが不足している中で、心身ともに健康で働き続けるために、自分の思考の癖や歪み、感情を認識するスキルが必要です。

例えば、「自分は何もできない」と考えたときには、友人が同じことを言っていたら同意するでしょうか。その友人ができていることを見つけ出して、伝えてあげるのではないでしょうか。

また、そのときの感情はどのようなものでしょうか。悲しみや無力感が湧いてくるかもしれません。しかし、その感情にとらわれすぎず、一度立ち止まってみることが大切です。自分が抱えている思考の癖や歪みを客観的に観察し、それが本当に正当なものなのかを考えてみてください。

 

よい看護の提供に自己犠牲は必要ない

また、周囲のサポートを求めることも忘れないでください。信頼できる同僚や友人、家族に話を聞いてもらうことで、心が軽くなることがあります。

孤独を感じやすい職場だからこそ、誰かに話すことで気持ちが楽になることがあるのです。

心身の健康を守りながら、自分に合った職場を見つけることは、あなた自身の幸福に直結します。看護師という職業は、非常にやりがいのあるものですが、同時に自己犠牲の精神に陥りがちです。

だからこそ、心の健康を第一に考え、時には自分を守るために辞める選択肢も考えてみてください。

自分自身に優しく接することが、看護師としてのキャリアを持続可能にするための第一歩になります。

タイトルとURLをコピーしました