手術室実習で看護師に聞いてみたい5つのポイント!

どの領域においても、看護学生さんは病院での実習は緊張するものですよね。

特に手術室実習は、通常の病棟とは違い、特有の環境や独特の空気が流れています。

私も看護学生の頃を思い出すと、初めて手術室に入ったときは、その緊張感に押しつぶされそうになったものです。

看護師さんたちは常に忙しく働いていますが、手術が始まって外回り看護師の記録が始まるころに、学生さんから声をかけるのが一つのポイントです。

その際、「落ち着いた時に、今日の実習の目標を伝えたいです」と声をかけると良いでしょう。

この一言があるだけで、看護師さんとのコミュニケーションがぐっと円滑になります。

実習への積極的な姿勢を見せることが、看護師さんたちの協力を得るためのカギとなるからです。

また、目標を伝えることで、看護師も「実習生に何を伝えたらいいのか」が明確になり、教えやすくなります。

看護師側からしても、ただ見学するだけではなく、学生さんが自分の意志や目的を持っている姿勢を示すことは非常に好印象です。

そこでお勧めしたいのが、以下のような実習目標です。

これらは私の経験から、手術室での学びが深まるテーマだと感じます。

 

1.手術を受ける患者さんの不安に対するケア

手術を控えた患者さんの中には、不安を抱える方が少なくありません。

手術室の独特な環境や、これから始まる手術のプロセスに対して、不安や恐れを抱くのは当然のことです。

そのため、看護師がどのように患者さんの不安を軽減し、安心感を与えるかを学ぶことは重要です。

具体的には、患者さんとのコミュニケーション方法や、手術に関する説明のタイミングなどに注目してみると良いでしょう。

また、看護師の患者さんへの関りを観察して自分が気づいたことを、担当の看護師に伝えながら、その看護師の大切にしていることを質問するのもおススメです。

その看護師の看護観に触れることができるでしょう。

2.全身麻酔による影響

手術中、全身麻酔は欠かせないプロセスですが、麻酔が患者に与える影響は非常に複雑です。麻酔科医が行う管理や、看護師がどのように麻酔の効果や合併症をモニタリングしているかを観察すると、麻酔に関する理解が深まります。

また、術中の患者の状態をどのように評価し、異常があればどう対応するかも重要な学びのポイントです。

3.手術体位に関するケア

手術体位のセッティングは、術中の患者さんの安全を確保するための大切な工程です。

適切な体位を確保しないと、術後に神経圧迫による神経障害や血流障害がによる褥瘡発生するリスクが高まります。

看護師は、手術が始まる前に慎重に患者の体位を調整し、術中も随時確認しています。

体位に関するケアがどのように行われているかを学ぶことで、術後の合併症を防ぐための知識が得られます。

4.術中合併症に対するケア

手術中、予期せぬ事態が発生することは少なくありません。そうした術中合併症に対する看護師の対応は、迅速で正確である必要があります。

例えば、出血や血圧の急激な変動に対して、どのように対応しているのかを観察し、看護師がチーム内でどのように連携しているかに注目してみましょう。

実際に、そうした緊急時にはどのような対応をしているのか、看護師に質問するのもおススメです。

これらの観察を通じて、緊急時の判断力や対応力を学ぶことができます。

5.術後の看護に継続的に繋げていくために手術室の看護師が心掛けていること

手術室でのケアは、術後の患者さんの回復にも大きく影響を与えます。

術後の看護が円滑に行われるよう、手術室の看護師たちがどのように情報を伝達し、ケアを引き継いでいるかに注目しましょう。

術後の合併症予防や、患者の早期回復を促すための工夫が、手術室でどのように行われているのかを学ぶことが大切です。

まとめ

これらのポイントに焦点を当て、看護師さんに質問をすることで、手術室での学びがより深まるでしょう。

そして、実習を通して得た知識や技術が、将来の臨床現場での看護に大いに役立つことを期待しています。

手術室は特別な場所ですが、積極的な姿勢で臨むことで、多くのことを学べる貴重な機会となります。

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